羽織って「いつ着るの」ってなりがち

前にボタンやジップが付いていない、つまり前が閉まらない羽織系の服って、正直「いつ着るの?」って思うことありませんか。

9月とかのまだちょっと暑いときに羽織るには暑いし、無理して羽織るとニット素材のものなんかは洗濯大変だし。

かといって11月〜2月くらいの秋冬本番になると、羽織系ではちょっと薄かったり、前が閉めれなかった寒かったりで、ちゃんとしたコートが欲しくなるし。

となると本当に季節の変わり目くらいしか着れなくて、最近の日本だと実質2ヶ月くらいしか出番がない気がします。

しかももちろんそれ以外にも着たい服はあるから、2ヶ月の間に出番が来るのが数回程度になりかねません。そうなるとあんまり高いものは買えないなあってなりますよね。

実際僕もつい最近まで同じように思っていました。僕の場合、「これは素晴らしくいいものだ!」と思えないと着ていても気分が上がらないので、羽織系の服って全くと言っていいほど持ってなかったんです。

ところがどっこい、21018年に入ってめちゃくちゃ買いました、前が閉じられない服。そう、このブログでも再三紹介しているMITTANというブランドのせいです。

今回紹介するのは、その中でも暑がりの僕が8月の終わりから9月のはじめでも特に不快に感じずに羽織ることができた一着です。その名も「ラオスコットンロングシャツ(SH-16)」です。

ラオスコットンロングシャツ(SH-16)は一味違う

ラオスコットンロングシャツ(以下ロングシャツ)は藍、ソメモノイモ(赤)、グアバ(生成〜薄茶)で染められた手つむぎ糸を手織で生地にして、それをMITTAN一流のパターン・縫製で羽織にしたものです。

一見するとまさに着る季節が限定される「THE羽織」なので、僕がこの服を買ったウォールズアンドブリッジでも「着る季節が限られるでしょ」と言われて、手に取ってもらえないケースも多いのだとか。

しかしこのロングシャツを夏の始まりである7月に買って、夏の間に何度か着た僕からすると「ちゃうねん!一回羽織って、一回歩いてみて!」と言いたい。

というのもこの服、見た目とは裏腹にものすごく涼しいからです。その秘密は生地にあります。ロングシャツの生地は手織で甘く、甘く織ってあります。なので透かしてみると向こう側が見えるほど隙間があり、なんならいっそ「メッシュ素材」と言ってもいいくらい透けています。

そのため風がすぅ〜と通ってきて、びっくりするくらい涼しいのです。

僕は9月のはじめに、このブログでも紹介したカディシャツのうえにこのロングシャツを羽織って出かけましたが、見た目はめちゃくちゃ秋仕様なのに、びっくりするくらい涼しく感じたのを覚えています。

「でもそんなに透けていたら、昔のロックミュージシャンみたいになっちゃうんじゃないの?」と思うかもしれません。それだとちょっと(というかだいぶ)難易度が上がってしまいますが、実際着てみると変な透け方をすることはありません。おそらくは手紡ぎの糸がふっくらしているおかげだと思います。

というわけでMITTANのロングシャツはかなり通気性に優れているので、少なくとも夏の終わりから冬の始まり、春から夏の始まりまでは使えるわけです。

僕は「真冬にコートのインナーなんかに使っても良いのでは?」とも思っていて、実際そんな使い方をする人も多いようです。とにもかくにも、このロングシャツはけっこう着られる時期の長い1着だということです。

「着られる時期長い」以外の魅力を5つ喋ります

暑がりの僕にとってこの「着られる時期が長い」という点はかなり大きな魅力ですが、ロングシャツの魅力はこれだけではありません。MITTANの服なだけあって、他にもあちこちに工夫が凝らされています。以下ではその中から、にわかファッション好きの僕の目でもわかった魅力を5つ紹介します。

1.交互に組み合わせられた表情豊かな生地

ロングシャツに使われている生地は、近くで見ると小さな四角の生地が組み合わせられてできています。しかもこの生地は一つ一つが縦と横が交互になっていて、これによって糸の色目が変わり、全体の表情がめちゃくちゃ豊かになっています。

ロング丈の服でフラットな生地感のものを着るとスッキリきれいにまとまりますが、それが物足りない時ってあると思います。そんなときにロングシャツを選ぶと、「むふふ」ってなるくらい表情が豊かになって、心底満足することができます。

2.「シャツ」という名にふさわしい袖口の仕様

袖口を裏返した様子。カフス部分と袖部分の境目が見えるだろうか。

ロングシャツという名前ではありますが、一見するとこの服は「カーディガン」って感じがしますよね。ボタンもないし。でもこの服にはちゃんと「シャツ」たる所以があるのです。多分その一つと言えるのが、袖口の部分です。

一般的なシャツの袖口の部分は「カフス」と呼ばれていて、シャツによっては「カフスボタン」というアイテムを別途取り付けて着用します。

お手持ちのシャツを見てみるとわかりますが、このカフス部分は袖などの部分とは違って生地が二重になっています。これは袖口が摩擦にさらされやすく、生地が傷みやすいからでしょう。

ここでMITTANのロングシャツに戻ってみると、この部分がシャツのカフスのように二重になっていて、さらに縫製もカフスのように施されているのです。僕はこの部分を見るたび「ああこの服はあくまでシャツとして作られているんだな」と実感します。

3.インナーとしても使いやすいアームの細さ

ご存知の方も多いかと思いますが、シャツはもともと下着でした。上着であるジャケットは基本的に高級品の立ち位置のアイテムですが、これを肌に直接着ると汚れてしまいます。

「頻繁に洗濯すると傷みが早くなってしまうよなあ」と思った昔の人は、シャツを下に着て襟や袖、脇などの汚れを防止したというわけです。

つまるところ、シャツというのは「上に何か着る」のを前提とした服なわけです。そうなると袖の部分が必要以上に太いと、上着の中でもたついて着心地が悪くなります。ちょうどスウェットの上にスーツのジャケットを羽織るのを想像してもらえればわかりやすいでしょうか。

はい、ここでMITTANのロング「シャツ」に戻りましょう。この服、やっぱりあくまでシャツとして作られているので、ちゃんと袖が細いんです。

なので同じMITTANのアウターとか、僕がMITTANに負けず劣らず偏愛しているブルーナボインというブランドのアウターなんかと合わせても、全然袖がもたつかない。これに気付いた時、僕は「よく考えられてんなあ…」と一人クローゼット部屋でうなりました。

4.腕が動かしやすいラグランスリーブ

僕は筋トレが趣味で、そのせいで肩や腕回りがちょっとだけ太めです。なので「袖が細い」となると「動きにくいそうだな」という懸念がどうしても浮かび上がります。ところがロングシャツはそんな失敗は全くありません。

というのもロングシャツの肩部分は、袖の付け根が襟から袖下にかけて斜めにつけられていて、肩と一続きになった「ラグランスリーブ」という形になっているからです。

トレーニングウェアやすポーツウェアに多く用いられていることからもわかるように、この袖の形は肩や腕が動かしやすくなっています。

そのため見た目はシャツのようにすっきり見えるのに、着ていてちゃんと動きやすいようになっているのです。これ、地味にものすごく嬉しい仕様です。

5.びっくりするくらい組み合わせを選ばない

ロングシャツは一見するとけっこう民族衣装感の強い服に見えるかもしれません。僕も最初は「着こなすの難しそうだな」と思って、買わずにいました。しかし一度羽織ってみると、驚くほど色々なジャンルのアイテムに合う懐の深い服だということに気付かされます。

意外なところでいうと、例えばキャップとかギラギラに光るナイロンのズボンとも合いますし、キャップにパーカー+太いパンツで合わせるとストリートっぽく着ることもできます。細身のパンツに合わせるとキレイ目にも合わせられます。

ちゃんと主張があるのに、他のアイテムとも溶け込む。これはなかなか重宝します。

「あれ?なんかええぞ…?」ってなったらもうお終い

前身頃の裏側。前後の生地の間に少しだけ生地が足されている。ど素人の僕には、これがなぜ付け足されているのかわからないけど、何か理由があるのかもしれない。

MITTANは一見するとものすごく「ナチュラルゥ〜」って感じの服が多いブランドで、そういう服に興味のない人は食指が動かないかもしれません。僕も最初はそうでした。

しかし実際に手にとって、着てみると「あれ?なんかええぞ…?」となったら、もうあとはこのブランドにどっぷりハマることになります。

「ちょっと買ってみるか」と言って買って帰って、洗濯して、また着て……としているうちに、「もうMITTAN好きぃぃぃぃぃぃ〜〜〜〜ッ!キエエエエ!」ってなってます。もうお終いです(?)

MITTANにハマってちょっとおかしくなりたい人は、ぜひお近くのディーラーまで。11月の2〜4日には大阪南船場のウォールズアンドブリッジにて秋冬物の販売会もあるので、こちらもぜひ(ダイレクトマーケティング)。

MITTANはいいぞ…。