要約

アイマスのはるるんめっちゃ可愛い!マジ最高!ずっと応援し続けるよおおおおおおお!!!!

本文

はるるん

天海春香はアニメ・アイドルマスターの主人公の1人である。ふたつのリボンがトレードマークで、「リボンがないと誰かわからなくなる」と公式スピンオフコミックでいじられるほど地味な女の子だ。

にもかかわらず、アニメでは他のキャラと比べるまでもないほどスポットを浴びており、2014年に公開された映画では主人公たちが所属する765プロダクションの物語であるはずが、ほとんど天海春香の独壇場となっていた。

ゲーム版アイドルマスターのファンの間でも彼女は別格の扱いを受けており、「推しメンは星井美希だけど、天海春香が最強」という人も少なくない。僕自身も最初アニメを全編観たときは彼女に魅力は感じつつも、「やっぱり星井美希のカリスマ性だな」とか、「真面目な如月千早は応援したいな」とか、考えていたものである。

しかし、映画を観たあとにアニメを見直してみて、天海春香の魅力に気付かなかった自分を嫌悪した。

天海春香は「アイドル」そのものである。それこそが、彼女の唯一無二、最強無比の魅力なのだ。

あえて大きく出てみた。僕はこれまでアイドルというものについてまともに考えたことはなかったし、むしろ「なぜあの音楽性で売れる?」と考えていたクチである。そもそも二次オタなので、3次元のアイドルが可愛いと思い切れなかったのも原因だ。

しかし、映画・アイドルマスターを観て、アイドルってすごい!と感じたのである。

まず、アイドルという言葉について考えたい。

これは言うまでもなく「偶像」という意味だ。イギリスの哲学者・フランシスベーコンが提唱したラテン語の「イドラ」が語源。このイドラは4つに分類されているが、そのどれもが人間自身が客観視できない「偏見」を意味する。おそらくこれが転じて、人間が本性的に信仰せざるを得ない神のような「偶像」を意味するようになったのだろう。

つまり、僕たちが抗えない魅力を感じる存在、それがアイドルなのだ。一点の曇りもない。それが実はアイドルの第一条件である。

この論理に従えば、「クセのあるアイドル」はアイドルではないという、このブログが炎上して跡形もなくなってしまうような結論が出てしまう。しかし、多分こんなブログ、見てないんじゃないかな?という希望的観測のもと、この仮説を貫きたい。

さて、天海春香はというと「アイドルになって、ファンのみんなを笑顔にしたい」「765プロのみんなとずっと一緒に笑顔で頑張っていきたい」とか、普通なら歯が浮いて抜け落ちてしまうほどキラキラした夢を、まっすぐに語ってしまえる女の子である。

「2次元なんだから、そういう理想的なことを言って当たり前」とか思う人もいるかもしれない。しかし昨今のアニメ界では、ここまでキラキラしたことを言うキャラは減少傾向にある。

アニメの視聴者層が上がってきているので、どこかに現実の生々しさがなければ一生に付されてしまうからだ(多分)。ところが天海春香は、すでに古くさくなりつつある「キラキラした女の子」の典型である。

映画の中で、彼女はアリーナライブに向けたリーダー役に任命される。順調に思えたライブへの準備だったが、サポートメンバーの中についてこれない女の子たちが出始める。彼女たちを既存メンバーたちもフォローするが、ひとりだけ、完全に自分を諦めてしまう女の子が出てしまう。

彼女を切り捨てるのか、それとも待つのか。決断を迫られた時、天海春香はやはり後者を選んだのである。擦り切れるような想いをしながら、のしかかるリーダーの重責を負いながらも、天海春香は理想的な結末のために真っ直ぐなまま、純粋なままでい続ける。

天海春香には星井美希のようなカリスマ性もなければ、如月千早のような歌唱力もない。我那覇響のような体力もなければ、三浦あずさのような母性も、四条貴音のようなオーラも、双海亜美・真美のようなチームワークも、菊池真のような男性性も、萩原雪歩のような可憐さも、水瀬伊織のような気品も、高槻やよいのような幼さがあるわけでも、秋月律子のようにプロデューサーとしての未来を見ているわけでもない。

彼女はそれでも真っ直ぐであり続けるし、自分の夢が叶うと信じ続けている。日常を生きる僕たちにはそんなに純粋に何かを信じ切るということができない。それが普通の人間だ。しかし天海春香は違う。アイドルとは、僕たちには決してできなくて、でも誰もが憧れることをやってのける存在である。その純度において、天海春香765プロの中で飛びぬけていると僕は思う。

僕たちはアイドルの中に、憧れても決して届かない絶対的な魅力を見る。これは天海春香に限らない。だからアイドルが恋人を作ったり、自分たちのような人生を歩むと「アイドル」の称号を外すのである。

はるるん2

その意味で、2次元の中でも圧倒的なアイドル性を持つ天海春香は、真の意味で永遠のアイドルなのかもしれない。