9月は季節の変わり目だ。秋が来て山の季節になるのは喜ばしいが、やはり季節の変わり目は辛い。「季節性うつ」という言葉があるくらい、季節の変わり目になると気分が落ち込み、体がだるくなり、何もかもがうまくいかなくなる。ここ最近の天候不順は、僕をこっぴどく打ちのめしてくれた。

しかも今回はそれに追い打ちをかけるように、悪いことが重なった。

七月に10kmマラソンを完走して味をしめた僕は、7〜8月にかけて走り込みまくった。その結果8月の半ば頃には、中学生の頃に派手に痛めた右膝裏十字靭帯の古傷が開き、日常生活にも支障が出るようになってしまう。

走るのは一旦やめて、ジョギングの計画は見直したものの、僕の病的とも言える運動欲求は止まらない。筋トレを1時間たっぷりやった後に、兄のお下がりのエアロバイクを1時間漕ぎ、2〜3kmならと軽いジョギングをやる。

それでもが痛むので、エアロバイクを1時間半に増やしたところ、今度はエアロバイクの座面でお尻の筋肉を痛める。

エアロバイクもできないとなれば、HIITと呼ばれる高強度有酸素運動に力を入れ、挙句慣れないディップスという種目で手首を痛めてしまった。

手首は仕事道具でもあるので、さすがに無理はできない。泣く泣く手で重りを扱い種目を全てストップし、脚と腹だけのトレーニングに切り替えざるを得なかった。これが9月頭のことだ。

ここまでですでに自分のせいで大好きな思い切りトレーニングができなくなって落ち込んでいて、さらに季節性うつの影響で気分はどん底だった。しかし先日さらに追い打ちをかける出来事がこの身に起きた。

耳の聞こえが突然悪くなり、水が詰まったような感覚になったのだ。あわてて耳鼻科に行くと「右耳低音障害型難聴」とのこと。治療が遅れると聴力が戻らない「突発性難聴」の可能性もあるとして、まずはそれに対応する治療をするとの診断だった。

泣きっ面に蜂、踏んだり蹴ったりとはこのことだ。耳は聞こえが悪いだけでなく、換気扇やバイクのような空気を強く震わせるものの音は、鼓膜がたわむような感覚になってめまいがする。ただでさえ落ち込んでいる気分に、さらなる追い打ちがかけられる。なんということだ。

やるべきことはわかっている。とにかく今は静養だ。しかしこの文章を読み返すかもしれない未来の自分に、ここで伝えておきたいことがある。それは以下の2つだ。両目を見開いてよく読めよ。

・季節の変わり目に向けて事前の準備をしろ。仕事量を調節し、トレーニング量を控えて体調を万全にしろ。3月、9月、12月あたりが鬼門だ。でないと毎日生きるのが辛いぞ。この文章を読んで思い出せ。

・生き急ぐな。またどうせ筋トレやら山やら自転車やらジョギングに打ち込みすぎて、体のどこかが痛いんじゃないのか。それはお前の体がまだそのトレーニングに耐えられないという証拠だ。『プリズナートレーニング』の思想にしたがって、ゆっくり堅実に鍛えていけ。そうすれば必ずもっと動けるようになる。人生はうんざりするくらい長いんだ。急いで強くなっても体がもたない。登山のように一歩一歩踏みしめるんだ。

声に出して読め!脳裏に刻め!そして毎日笑ってすごすんだ。